大阪の男性 vs 東京の男性

 先日、タイ女性に会う機会が有った。彼女は関西ばかり観光しているようであった。東京に来たのは今回が初めてらしい。そこで、私は興味本位で次なる質問をぶつけてみた。タイ語に訳してみてください。

私: 「大阪の街を歩いていて、大阪の男性から受ける印象は?」
 タイ女性: 「大阪の男性は体が太くて、肌が黒い」
私: 「では東京の男性は?」
 タイ女性:  「女っぽいです」
私:  「日本料理は何が好きですか?」
 タイ女性:  「焼肉とラーメン」

それを聞いて、関西風うどん、たこ焼き、そして、お好み焼きの話をするのはやめにした。

若いミャンマー女性

 昨日の昼、山手線に乗ると、近くにいる若い女性が携帯電話で友達に電話をかけ始めた。私は彼女の一語を聞いただけで、ミャンマー人であることがわかった。何故ならば、かつて泰日文化倶楽部でミャンマー語を開講していたことがあるので、ミャンマー語が醸し出す雰囲気だけはピンとくる。
 私は彼女に向かって、「電話はだめよ」という仕草をした。すると、彼女はすぐにやめた。そこで、私は高田馬場駅で下車する寸前、彼女に「ミャンマー語で、<ありがとう>というのはどういうの?」と尋ねた。理由は、彼女が素直に私の忠告を聞いてくれたから、私の気持ちを表したかったからである。
 彼女はにこにこしながら、「チェーズティンバーデー」と教えてくれた。
 習ったことがあるのに、使わないから忘れていた。私の発音を聞いて、彼女はにっこり。我々はミャンマー語で「タッター(=バイバイという意味)と言って、仲良く別れた。
 東南アジアから来た若者には日本のルールを守ってほしい。だから、私はこれからも彼らに明るく注意していきたい。
 

布団干し

一昨日と昨日は好天に恵まれた。布団を干す。ただし、私の住んでいるマンションはベランダに布団を干してはいけないという決まりが有るので、外部から見えないようにして干す。庭付きの一戸建てに住んでいれば、自由に布団を干せるので、この点だけは全くもって不自由である。
 いずれにせよ、太陽光線を浴びた布団は気持ちがいい。そして、何ともいえない良い香りがする。自然の恵みであると、少々、大げさに喜んでみる。鼻がつまっていればわからない。匂いがわかるということは、健康そのものであるということ。これまた感謝である。
 
小さな宿題:寝具に関するタイ語を10語、列挙しなさい。

心の疎開先

今日から11月。9月は暑い日が続き、10月は雨ばかり。台風や水害で被害に遭われた方達に対していかなる言葉をかけても、おそらく空々しく響くと思う。自分が本当に被害に遭ってみないと、その辛さはわかるはずもない。
 だが、最近、いつなんどき、自然災害や不可抗力の事件・事故に見舞われるかもしれないという不安がつのるようになってきた。そのための準備として、「心の疎開先」を持っておきたい。したがって、旧知の人々との御縁は末永く大切にしておきたいものである。
 タイ語を習っている方達にとっては、タイを疎開先にすればいい。タイはいつでも我々を受け入れてくれる。
 元タイ人講師から、次なるメールが来た。訳してみてください。

  ตอนนี้อยู่ที่ Novotel Siam-square ค่ะ ใช้ห้องพักฟรีก่อนหมดอายุของcredit card
โรงแรม upgrade ให้เป็นห้องexecutive แถมอาหารเช้า 2 ที่ และมี welcome drink อีกค่ะ
ยังมีอีกสองห้องเหลืออยู่ ถ้าอาจารย์ไปไทยภายในปีนี้ จองให้อาจารย์ได้ค่ะ

五百機織

先日、「五百機織」という着物を見る機会が有った。これは米沢の産で、「いおはたおり」と読むそうだ。頂いて来たパンフレットにはいろいろな説明が書かれてあったが、次なる文章を読んで、着物の奥深さをあらためて思い知った。 
 「五百機小紋=江戸時代、武家の裃に多く用いられた江戸小紋を表現した着尺です。経糸に約4000本の細い糸を、緯糸に独自の強撚糸を使用することにより、軽くてシワになりにくく、湿気に強い、風合いの着尺を目指しました」
 経糸に4000本とは! 気の遠くなるような話である。だが、これはそのまま人生にも喩えられる。多くの事象を経ながら、そして、数限りない人々と瞬間的に行きずりあいながら、人生は流れて行く。
 問題は緯糸だ。自分のやる気をどこまで織り込み、どのように個性を発揮していくか…..。そして、いかに満足の行く人生布を仕上げていくか…..。

今日の宿題

タイ語の単語で、第一音節に母音の[~ะ]を入れない単語は数限りなく有る。
例)สวัสดี(こんにちは) สบาย(元気な)   สนุก(楽しい)
อร่อย(おいしい) ตลาด(市場) ถนน(道路) 等々。

 2日前に、「สะกดจิต 催眠術をかける」という単語の話を書いたが、この時の動詞である「สะกด」には、第一音節に[~ะ]が入っている。
 では、このように[ ~ ะ + 第二音節]を書く単語を10語列挙してみてください。
例)สะพาน(橋)

雲龍柳 と 南天

先週の土曜日、「アジア女性のための生け花教室」を実施した。私は2杯、生けた。華道講師が用意された花材は、雲龍柳とバラ、そして、南天と竜胆(リンドウ)であった。
 1杯目は、雲龍柳を生けた。葉っぱが全く無い。良い枝ぶりを5~6本、まず選ぶことから始めたが、細い枝を剣山に生けて行くのは至難の業である。最近、ずっと枝物ばかりを生けているが、いくら習っても思うようにはいかない。
 だが、華道講師のご指導のもと、生け終わると、まさに龍が天に昇って行くみたいに見えて、大満足。
 2杯目は、南天と竜胆と白菊を生けた。南天といえば、「難を転じる」ということで、正月の花だ。だが、赤い実はついておらず、緑ゆたかな南天の葉が瑞々しかった。竜胆は漢字のイメージから言うと、まさしく竜の胆(きも)だから、とても力強い。
 このところ花の名前をカタカナで書く傾向がみられるが、漢字で書いたほうが、日本人には有難味が感じられる。

สะกด というタイ語

สะกด というタイ語は、一般的には、「文字を綴る=สะกดตัว」という場合に使われる。しかし、先日、「タイ語中級 土曜日11:00」のクラスを見学すると、「สะกดจิต」という表現をタイ人講師が白板に書き、「催眠術….」という説明を加えたが、日本語の動詞が思いつかなかった。
 「催眠術をかける」であるが、この「かける」という動詞は、①醤油をかける、②お金をかける、③時間をかける、④負担をかける、⑤壁にかける、等々、いろいろな場面に使われるので、タイ人にとっては、かえって難しいかもしれない。
 では、「สะกด の用例」を以下に列挙してみよう。
 1)สะกดอย่างไร どのように綴るの?
 2)สะกดตัว単語の綴りを口で言う
 3)สะกดจิต催眠術をかける
 4)สะกดใจ心を抑える
  5)ตามสะกดรอย 跡をつけて行く、ストーカー行為をする

今日の宿題

タイ料理店でバイトをしている女性から、「次なる日本語の文章をタイ語に訳すならば、どのように言いますか?」というメールが届いた。おそらくタイ人従業員に伝えたいのであろう。皆さんなら、どのように訳しますか?

 ガスコンロのガスが無くなったら倉庫から補充してください。
 倉庫の在庫が無くなったら、必ず言ってください。

 10月もそろそろ終わりだ。鍋の季節、到来! おいしい鍋料理を想定しながら、タイ語に翻訳してみよう。

黄色い新幹線(ドクターイエロー)

 昨日、元生徒さんから、「なかなか見られないので、おすそ分けします」と書いたラインと写真が送られて来た。成田から都心に向かって走っている高速上の写真であった。それを見て、何の変哲も無い雨の昼下がりの状況をどうして送って来たのか、しばらくはピンと来なかった。
 彼から「ドクターイエロー」という説明が届いた。そこで写真をよく見ると、なるほど黄色い電車だ。見たことがないなあと思ってネットで調べてみると、「新幹線区間において、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し、新幹線の軌道、電気設備、信号設備を検査するための事業用車両の愛称である」と書いてあった。
 この災害の多い時期、ドクターイエローの登場は不可欠である。
 さらにネットには、「ドクターイエローを見かけると、幸せになれると言われている」とも書いてあった。元生徒さんが「おすそ分けします」と書いて来た意味がやっとわかった。