本来であれば、今頃は札幌で、教え子達とジンギスカン鍋を食べているはずである。だが、東京が20年ぶりの大雪となり、飛行機が飛ばなかった。もしかしてと思って、羽田まで行ったものの、やはり駄目だった。
同じく足止めをくらった元生徒1名とレストランに行き、暴風雪の滑走路を見ながら、久しぶりに話し込んだ。
今回の北海道行きにあたって、私はブーツを買おうと思い、浅草まで出かけた。しかし、いずれのブーツも気に入らない。履き心地が悪かったからである。靴底を見ると、バングラデシュ製であったり、ベトナム製であったり。カンボジア製もあった。
これらの靴は廉価だ。安いのは魅力的だが、一番、心配したのは、いずれの靴底もつるつる状態であるため、絶対に滑ると直感したからだ。
結局のところ、泰日文化倶楽部のすぐ近くにある靴店で購入することに決めた。ご近所さんにお金を落としてあげようと思ったからである。値引きしない店なので、滅茶苦茶に高かった。しかし、日本の有名なメーカーなので、防水も完璧で、なおかつ、靴底がすべらないようになっていた。
かくして、雪の中を羽田往復する時、電車のホーム上にあるシャーベット状の雪にも足元を取られることはなかった。