昨夜、「ねりま演劇を観る会」が主催した『おんやりょう』(東京芸術座公演)を観た。配布されたあらすじの最後を紹介すると、「人助けが日常である隊員たちもそれぞれ人間としての生活や感情を持つ人間なのだ。仕事に情熱を燃やし、躓きながらも理想に向かって懸命に働く消防署の人々のある一日のお話」と書いてあった。
この劇の中で印象に残ったのは、徘徊老人役の男優が昔の消防団員時代に戻って、それはそれは迫力に満ちた声量で「木遣り」を歌ったことである。
「おんやりょう」という意味は、いくつか有るようだが、この劇においては「江戸木遣り唄の掛け声」で、「さぁ、いくぞ」ということだそうだ。そろそろ梅雨入りする。我々もお腹から発声して、気合を入れよう。