枝を見よ

昨日、「アジア女性のための生け花クラス」を実施した。この生け花クラスは2007年1月から開始したので、もう18年目に入っている。生徒の顔ぶれは変わったが、長きにわたり続いているということは、華道講師の情熱が大いに寄与している。

昨日の花材は、吉野桜、貝母百合、シャガの3種であった。高知県で桜の開花宣言が報じられたばかりだから、生徒達は桜の花を見て浮足立った。ところが、華道講師の第一声は、「花ではありません。枝を見なさい。桜は枝が肝心」、であった。

なるほど。桜の満開は短い。それに比べて、幹や枝は何千年と続いて来ている。表面だけを見て浮かれていてはいけないことを教わった。