胡麻と護摩

 軽井沢へ遊びに行かれた生徒さんから「黒ごまスプレッド」というお土産をいただいた。タイ人講師は「抹茶スプレッド」を選んだ。「食べ終わった時、必ず鏡を見てくださいね」と言われたが、「大丈夫。口のまわりに黒いひげがついても誰も見ませんから」と、彼女への感謝の気持ちをジョークで返した。
 胡麻は体に良い。おひたしの上にパラパラとふりかけているのを見ると和を感じる。かつては高野山製の胡麻豆腐をよく買った。それを見ながら僧侶達の食事を思い浮かべたものだ。
 話が寺にシフトして行くと、門前仲町に在る成田山深川不動尊の「護摩焚き」の強烈な火と読経の光景に触れたくなる。「護摩」は物を焼くという意味だそうだ。天候不順で不定愁訴をとなえる人が多い。御本尊に向かって除災招福と開運厄除を願いたい。