まほろば

 先日、NHKのBS放送で、司馬遼太郎が書いた『街道を行く 青森・津軽』のルートを俳優が訪ね歩くという番組を見た。その際、「まほろば」という言葉が何度も繰り返されたので、あらためてその意味をネットで調べてみた。

 ~「まほろば」とは古事記の中で、「倭(大和・やまと)は国の真秀(まほ)ろば畳(たたな)づく青垣山籠れる大和うるわし」と倭建命が国をしのんで歌われ、「まほろば」には「素晴らしいところ」という意味があります。~

 この言葉だが、聞けば聞くほど煙にまかれそうな感覚になる。人口が少なかった時の大和。AIが無かった頃のヤマト。石と石を組んで煮炊きをしていた大昔。そのほうが日々、野性的で希望もあったであろう。果たして、これからの日本は「まほろば=素晴らしいところ」足りえるか?