鶸という漢字

 着物の色の中に「鶸色」と言う色が有る。色目は黄緑系だが、決して鮮やかではない。ひかえめな鈍さは和の美を醸し出している。ところで、「鶸」という漢字、果たしてどう読むか? そして、その意味は? 

 「鶸」は「ヒワ」と読み、雀より小さい鳥だそうだ。屋根から落ちるとすぐに死んでしまうくらい弱い鳥だから、このような漢字を与えられたとのこと。だが、シベリア方面から飛んで来るそうだから、本当は弱くないはず。

  では、<鳥>の部首を<人>に置き換えて、「弱人」という合成漢字を作ってみたら、果たしてどう読むか? 世の中、混沌化する一方だ。本当は優しくてしっかりしているのに、何らかの因果で心身ともに弱って来ている人が増えて来ているような気がする。