一枚の布

 国立民族学博物館のカレンダーの8月には、<両面木版捺染布アジュラク>という布が、金谷美和先生によって紹介されている。

 「インドには、一枚布を多用する文化がある。アジュラクはインド西部のイスラーム教徒牧畜民男性の衣装であり、その用途は多様に展開する。巻布式の下衣、肩掛け布、ターバンとして着用されるだけでなく、野宿の際には夜具としてもちいられ、荷物運搬用のための包み布にもなる」

 タイにも<ผ้าขาวม้า>という万能布が有る。カンボジアもラオスも同じ。格子柄だ。赤ちゃん用のハンモックにもなる。一枚の布でゆっくりとくつろげる一日。それこそ平和のひとときなり。