鶸という漢字

 着物の色の中に「鶸色」と言う色が有る。色目は黄緑系だが、決して鮮やかではない。ひかえめな鈍さは和の美を醸し出している。ところで、「鶸」という漢字、果たしてどう読むか? そして、その意味は? 

 「鶸」は「ヒワ」と読み、雀より小さい鳥だそうだ。屋根から落ちるとすぐに死んでしまうくらい弱い鳥だから、このような漢字を与えられたとのこと。だが、シベリア方面から飛んで来るそうだから、本当は弱くないはず。

  では、<鳥>の部首を<人>に置き換えて、「弱人」という合成漢字を作ってみたら、果たしてどう読むか? 世の中、混沌化する一方だ。本当は優しくてしっかりしているのに、何らかの因果で心身ともに弱って来ている人が増えて来ているような気がする。 

 

一枚の布

 国立民族学博物館のカレンダーの8月には、<両面木版捺染布アジュラク>という布が、金谷美和先生によって紹介されている。

 「インドには、一枚布を多用する文化がある。アジュラクはインド西部のイスラーム教徒牧畜民男性の衣装であり、その用途は多様に展開する。巻布式の下衣、肩掛け布、ターバンとして着用されるだけでなく、野宿の際には夜具としてもちいられ、荷物運搬用のための包み布にもなる」

 タイにも<ผ้าขาวม้า>という万能布が有る。カンボジアもラオスも同じ。格子柄だ。赤ちゃん用のハンモックにもなる。一枚の布でゆっくりとくつろげる一日。それこそ平和のひとときなり。

今日の翻訳

今日は『กระต่ายสามพี่น้อง』(มัลลิกา ตัณฑนันทน์ 著 ศึกษาภัณฑ์พานณิชย์監修 พ.ศ.๒๕๕๕)の最終回である。読後の感想をタイ語でまとめてみるのも勉強だ。

1.และสัตว์ทั้งหลายรับปากว่าจะมางานเลี้ยงตามที่แม่กระต่ายชวน

2. “เก่งมาก” ขนฟูเข้ามากอดขาวนวล

3.“จริงด้วย ขาวนวลเก่งจริงๆ หูยาวสนับสนุน พ่อดีใจที่ลูกทั้งสามรักใคร่สามัคคีกัน ขยันขันแข็งช่วยกันทำงาน” พ่อกล่าว

4.“แม่ก็ปลื้มใจมากที่ใครๆ ชมลูกของแม่ว่าเป็นเด็กดี” แม่กระต่ายยิ้มอย่างภูมิใจ

5.感想文=

タイ産の塩

 味の素のCookDoシリーズから<香味ペースト NEW うま味、コクUP!>という中華だし(ペースト調味料)が出た。鶏ガラ、ネギ油、こがしにんにく油が使われており、「炒飯*肉野菜炒め*スープに!味付け、これ1本!」とチューブの表面に書かれている。

 裏面に明記されている原材料名を見て驚いた。食塩は国内製造とタイ製造のコラボであった。タイ産もち米がお菓子に使われているのはよく知っているが、タイの塩が日本の食卓にすでにやって来ているとは!

 昔、タイ人がナコンパトムに在る東洋一のパゴダに案内してくださった時、帰路、タイの塩田の近くを通り、その広大さに驚いたことがある。日本は塩業を止め、外国の塩に頼るようになって久しい。タイと日本の塩の合体は大いに歓迎する。

今日の作文

1.今年のタイの雨安居は7月14日から10月10日までである。

2.雨安居の期間、地方の寺院で出家生活を体験することをお勧めする。

3.早朝、村をまわり托鉢をすると謙虚になれるであろう。

4.本堂の一隅に座り、合掌しながら先輩格の僧侶達の読経に耳を傾ければ、苦悩から解き放たれる。

5.僧侶は227の戒律を守り、凡人は五戒を守らなければならない。

6.僧侶に呈上する必須物には、僧衣、剃刀、石鹸、薬、等が有る。

古書一路

 昨日、『時代の果実』(黒井千次 河出書房新社 2010年)を読んだ。本の中に、<評伝>に関する黒井氏の考察が書かれてあり、それが興味深かった。

 「評伝とは、ただ人の一生を記したものではなく、そこには書き手の評論が加わっている。というより、評論する立場から掘り起された対象の姿を捉えるのが評伝である、と考えるべきなのだろう。その意味では、相対的に、伝記はより客観的に描かれ、評伝はより主観的に綴られるかもしれぬ」

 さらに、私の興味を掻き立てたのはこの本の後表紙の裏側に貼られてある古書店のお洒落なシールであった。犬が後ろ足で立って洋書にクンクンしており、“EX・LIB*RIS”と書かれている。古書店の名前は「古書一路」。広尾で頑張っておられるようだ。

茶碗

  昨日の『日曜美術館』(NHK Eテレ)は、「陶の山 辻村史朗」というタイトルで、孤高の陶芸家を紹介した。番組が始まると、茶道講師からグループラインが入った。「今、Eテレビで、陶の山 辻村史朗と言う番組、とても興味深いですよ!!」 茶道の仲間達はすぐに反応。「私も見ています!」、と。

  辻村氏の作品はメトロポリタン美術館にも収められているから、一流中の一流である。彼の生活は奈良の山の中。1200坪の土地には失敗作がそこかしこに置かれている。だが、それらが積年を経て風流な作品に化けるかと思うと実に愉しみ…..。彼は言った。「陶器いろいろあれど、行きつく先はやっぱり茶碗ですな」

 私も茶碗を数椀持っている。だが頂き物が多く、自分で購入したのはわずかに1椀。仕事で八戸へ行った時、古道具屋で購入した。800円也。毎日、愛用して撫でてあげているので手に馴染んで来た。値段ではない。肝心なのは時間と愛情。

今日の翻訳

 『กระต่ายสามพี่น้อง』の第6回目である。新しい動詞の使い方を覚えよう。

1. ตอนสายสัตว์ต่างๆ ทยอยกันมาเยี่ยมด้วยความเป็นห่วง

2. “ทางโน้นดินพังเสียหายมากเลย” ลุงหมีบอก

3. “แปลกจัง ทำไมบ้านนี้ไม่เป็นอะไร” พี่กวางพูดขึ้น

4. “สวนดอกไม้ก็ยังอยู่ดีนะ” พี่นกเสริม

5. ป้าเต่าอธิบายว่า “เพราะรั้วหญ้าแฝกนะสิ พวกเรารู้ไหม รากของหญ้าแฝกนี่แหละ ที่ช่วยยึดดินไว้ได้มาก”

6. สัตว์ทั้งหลายโล่งใจที่ครอบครัวกระต่ายปลอดภัย

人間は繋がるんですよ

 コロナ感染者数が過去最高というニュースを聞くたびにびくついております。しかし、これまで2年半、用心に用心を重ねて何とか日常生活を送ってきましたので、ここでコロナに屈することは嫌であります。

 泰日文化倶楽部の夏休みは8月8日(月曜)から21日(日曜)までの2週間です。あと半月、マイペースで高田馬場の教室に通っていらしてください。そして夏休み中はのんびりとお過ごしください。

 私は先日、その道一筋を歩んでおられる老紳士数人とお会いしました。彼らは私よりも6歳下。来年は古稀を迎える彼らにはいぶし銀のオーラが有りました。話しているうちに、彼らと私は共通の知人を介してしてそれぞれに繋がっていました。すると、仏教講和をなさっておられる方がおっしゃいました。「人間、年をとると、皆、繋がるんですよ」

親子二代の生徒達

 昨日、約5年ぶりに根岸のレストランへ出かけた。近くには「子規庵」が在る。そして「ねぎし三平堂」は目と鼻の先。マスターの幼友達がひょっこり顔を出した。その男性は私の40年前の元教え子のご家族をよく知っておられる方なので、ご家族の近況を尋ねるとご主人は山で遭難され他界されたと知らされた。私は絶句した。

 元教え子の娘さんにも25年前に私は大学でタイ語を教えた。その娘さんにはもう社会人になった息子さんがおられると聞いて、時間の経過の早さに感慨を覚えた。

 タイ語を教えて50年余。親子二代で習ってくださった生徒達が7組おられる。そのうちの3組の親御さんがすでに天国へ。何かの縁に導かれてお会いした方達だけに、教えていた時の様子を思い出すと悲しくてたまらない。