散骨

 日本人も散骨を希望する人がどんどん増えている。最近では、石原慎太郎氏の遺骨がご子息4人によって、故人が愛した葉山の海で実行にうつされた。テレビの報道を見る限り、小さなビニール袋におさめられた遺骨が海へ返されたという感じであった。

 タイでは散骨の習慣は昔から有る。遺骨(อัฐิ)というよりも、遺灰(อังคาร)を海に撒く。そして、タイ語では「ลอยอังคาร」という。英語では「scattering of ashes」というから、やはり遺骨ではなくて、遺灰だ。

 使われているタイ語の動詞は「ลอย 浮かべる」。いわゆる「灯篭流し」の時に使われる「ลอย」と同じだ。「撒く」という動詞ではなくて、「そっと浮かべる」というところに、タイ人の優しさを覚える。「洋々たる海にゆったりと浮かんでください!」という気づかいが素晴らしい。