書・六人展

 一昨日、上野の森美術館で「書・六人展」を鑑賞した。入館料千円と書いてあったので入り口で支払おうとすると、係の女性がこう言った。「このコロナ禍にわざわざいらしてくださり有難うございます。入館料は結構です」

 六人の書家は日本の書道界を牽引し、多くの弟子をお持ちである。1940年生まれ(80歳)を筆頭に、1947年生まれ(74歳)までの方々であったので、私は同じ世代として親近感を覚えた。それと同時に大作に向けられた彼らのエネルギーに圧倒された。パンフレットの中の挨拶の一部を紹介する。

 「それぞれのジャンルで、それぞれの個性で、それぞれの思い入れで、それぞれの意気込みで、年輪を重ね培った<今>の姿を曝け出し、それぞれの世界を表出させます。人類が、神様に試されているのかもしれないコロナ禍というこのときにこそ、六人の書家の独自の書ワールドに浸っていただき、心豊かな時間を味わってくだされば、この上ない幸せです」