言語社会学者の死

『週刊新潮』最新号(’21.4.1)の<墓碑銘>のコーナーに、2月10日にお亡くなりになった言語社会学者の鈴木孝夫氏のことが取り上げられている。
 鈴木氏のお名前を知ったのは、1973年に刊行された『ことばと文化』でベストセラーになった時だ。当時のことが思い出される。ことばを社会と文化から深く考察する手法を教えていただいた。
 『週刊新潮』の記事から一部、引用する。官僚の考え方がいかに馬鹿馬鹿しいかということがよく分かる。

 20年前、「英語第二公用語」論がでた時は、母語こそが創造的な発想を生むと真っ向から反対。文化庁国語審議会委員を務めた際、自説を曲げるわけにはいかないと辞意を表明。官僚に「それでは勲章は無理です」と言われても動じなかった。