我が教え子の優しさ

今年に入ってから、35年前に教えた教え子達のグループラインに招待され、快く仲間入りをした。70歳で年賀状を書くのをやめた私としては、彼らといつでも連絡が取りあえて便利だ。
 昨日、N君が次なる投稿をした。彼はもう50歳半ばである。
 「近所のおばあちゃん…. 以前はお買い物袋を持ってあげたり、ぐだぐだの立ち話をしたりしていたのに、今、難しいよね。<コロナだから…いいわよ、大丈夫> なんて言われると、どうしていいのか。 寂しい。切ない。絶対に負けない。少なくとも、俺の方が体力あるはずだから、いっぱいの人達を守る!」
 これを読んで、彼の優しさに感銘を覚えた。それに引きかえ、年寄たちは変な遠慮をする。
 私も最近、買い物袋を持って帰宅するのがつらくなった。しかし、転倒しないようにゆっくり足を進めて、我が家を目指す。N君をはじめとして、もしも教え子達が近くに住んでいたら、いろいろとお願いをする可愛いおばあさんになりたい。