コロナ禍 or  コロナ渦

 先日、NHKのニュースで、新潟市の芸妓組合が初踊りをする様子が報じられた。昔、新潟に北前船が立ち寄った時に殷賑を極めたことが、芸妓達の美しい衣装や舞から十分に想像できた。
 だが、レポーターが若い芸妓にインタビューをした時、あれあれと思った。それは、彼女が「今、コロナ禍(うず)の中にあるので…..」と答えたからである。
 その彼女はこの読み間違えに気づかず、<コロナ禍(か)>を、<コロナ渦(うず)>であると思って答えた節がある。ネットで調べてみると、この<コロナ禍>を、<コロナうず>と読んでいる人達が多いらしい。
 その気持ち、わからないでもない。何故ならば今の日本人はコロナ情報の渦の中に錐揉みされて、思考停止に陥っているからだ。
 若い女性が芸の道に進むのは素晴らしい。しかし、手足の先にまで気を配るが如く、日本語、漢字、話し方、等々にも細心の注意をはらってほしい。