“as” & ”is”

 昨日の日本経済新聞に、12月20日に亡くなられたエズラ・ボーゲル氏(東アジア専門の社会学者)に関する記事が掲載されていた。『ジャパン アズ ナンバーワン』を書いた彼は、日本人が『ジャパン イズ ナンバーワン』と早とちりして有頂天になったことをずっと遺憾に思っていたらしく、かつてインタビューを求めた記者に対して、「私の日本語のほうが、日本人の英語よりも上だと思いますから、インタビューは日本語で結構です」と言ったそうである。
 as は前置詞で、「~として」の意味である。片や、isは be動詞で、「~です/~である」。確かに両者は違う。「ナンバーワンとしての日本」という場合、「もしもナンバーワンとしての日本を想定するならば、どんな条件が課せられるであろうか?」という文章も考えられる。一方、後者の場合は、「日本はナンバーワンである」と断定しているわけである。
 ところが、タイ語の場合は、前置詞「~として」も、be動詞「~です/~である」も、同じเป็น を使う。タイ人のほうが誤訳しそうだが、文法できちんと判断できるようになっている。
 最後に余談だが、E.ボーゲル氏が逝去された病院はマサチェーセッツ州ケンブリッジに在るマウント・オーバーン病院だそうだが、この病院で、1927年12月5日、ラーマ9世が御生誕された。