角通し

「角通し」という言葉は江戸小紋の一つとして有名だ。だが、どう読むのであろうか?
 1)かくとおし2)かくどおし3)かくどうし4)かどどうし5)つのとおし6)つのどおし7)すみとおし8)すみどおし9)かとおし10)すどおし

 正解は(2)の「かくどおし」である。
 「江戸時代、大名が着用していた裃(かみしも)の柄(がら)の一つ。細かく連続した正方形が縦横に連結した模様で、縦にも横にも筋を通すという意味を有する」という解説がネットに載っている。
 「忖度する態度」は今に始まったことではないが、江戸時代の大名は少なくとも「筋を通す態度」に精神を傾注していたと思われる。政治が蜘蛛の巣のようになっている現代、政治家達よ、「角通し」の柄の制服を着て国会へ行きなさい。それが無理なら、せめてマスクだけでも「角通し」の柄を!