高田馬場の和菓子店

 昨日、教室の近くにある和菓子店へ行った。そこはアトム君がこぶしを盛り上げている看板を店頭に置いてある。何故ならば、昔、道路を隔てた反対側のビルに手塚治虫さんのスタジオが有ったからだ。
 店内に入ると、<90周年記念のどら焼き>というのが目に飛び込んできた。「これは縁起がいい。是非買わないと」と、すかさず思った。
 「あと、何年で百周年ですか?」と、私は店主に尋ねた。
 「あと、5年です。しかし、さあ、どうですかねえ。お菓子、売れないんですよ」と、店主。
 それを聞いて、コロナが影響しているからという方向に、私は話を持って行きたくはなかった。だが、コロナ禍で茶道教室もお稽古がストップしているから、店主の気持ちは痛々しいまでによくわかる。
 昨日の朝、鮫洲からお花を運んで来てくださった花店の店員とやはり会話をした。学校が休みなので花がさばけないとのこと。しかし、皇室にもお花をお届けしているその花店の彼は謙虚に言った。
 「こうして少しでもお花を買っていただき、本当に助かります」