V・A・C・A・T・I・O・N

 昨日の昼、官房長官が「これからはワーケーションしましょう」と得意顔で言っていた。私はすぐにピンときた。「work とvacation を合成した和製英語だな」と。
 旅行先でも仕事ができるように、旅館にインターネット環境の向上を勧めたいそうだが、それを聞いて、ますます馬鹿馬鹿しく思われた。政府の行き当たりばったりの指示はもうたくさんだ。
 そして夕方、ネットのニュースで歌手の弘田三枝子さんの訃報を知った。同い年なのでショック。すぐに彼女の歌が思い出された。「V・A・C・A・T・I・O・N」と歌うあの「VACATION」だ。
 この歌は中学の時に聞いた歌だが、VACATION という英語の響きがとても新鮮であった。わくわくした。高度成長を目指し、所得倍増論が流行る昭和30年代中頃、「休みをとって、ヴァカンスに出かけること」は夢のまた夢であった。
 政府から、「ワーケーションしましょう」なんて、指示されたくない。VACATION は個人の自由であり、明るく、楽しく、開放的でなければならない。