自転車で2時間かけてやって来た生徒

昨日、「タイ語初級 土曜日18:00」のクラスを政府勧告に従い、急遽、休講にすることにした。そこで午前9時に生徒3名に連絡を取ったが、Mさんだけは了解の返信が来なかった。3回もメールを送信したが、それでも駄目であった。いつもなら彼はすぐに返信して来るのに……。
 私は「タイ語中級 土曜日12:15」のクラスを代講後、13:45から18:00まで、Mさんからの返信を待ちつつ、覚悟を決めた。よし、彼を待つことにしよう。
 18時過ぎ、彼は普段通り教室に現れた。彼は調布の先の稲田堤というところに引っ越したばかりだ。そこから2時間かけて、自転車でやって来たというではないか!
 教室に到着した時、もしも休講の貼り紙が貼られていたならば、彼はどんなにかがっかりしたことであろう。
 私は責任を持って彼を待ち、愛情をこめて授業をした。彼はおだやかな顔で、再び、自転車のペダルを2時間踏んで、多摩川を越え、稲田堤(稲城市)へと帰って行った。