道行コート

 先週、谷中の夕焼け段々の横に在る着物の古着屋へ行った。母親が50年前にあつらえてくれた道行コートはあまりにも小さくて、さすがに外に着て出かけることが無理。古着屋のHPを見ていたら、私のサイズにぴったりの品物が紹介されていたので、早速行ってみたというわけだ。
 HPで見たよりも色目は違っていたが、試着してみたところとても着やすかったので、即購入。
 何よりも嬉しかったのは裏地の模様であった。小粒の唐辛子がたくさん散りばめられており、なんだかピリピリ感が伝わって来て、縁起の良さを覚えた。
 着物の世界を覗くと、日本古来のいろいろな知恵が授けられる。四季にも敏感になるし、色の組み合わせにも関心が行くようになった。それが、見える表側だけではなくて、見えない裏側にも……。