年末の可愛いお客様

 12月は仕事というよりも来客で忙しかった。ドイツから来日された友人の息子さんはまるで我が子のようであった。何故ならば、毎年、我が家にやって来てくれるからである。そして、札幌在住の元生徒さんが来られた時は、まるで留学中の娘が帰って来たかのよう……。というのもここ数年、お会いしていなかったから。
 ところで、年末年始、必ず我が家で過ごすタイ人ファミリーが今年も到着。深夜便でやって来るということであったので、私は午前6時から受入れ態勢を整えていた。
 午前8時15分、まず坊やが部屋に入って来て、「こんにちは!」と明るく弾むように私に挨拶をした。私は「おはようございます!」と応じた。しかし、坊やはキョトンとした。何故ならば、彼の少ない日本語の語彙には「おはようございます」がなかったからである。
 「こんにちは」と言ってあげたほうがよかったのにと私は反省したが、ついつい語学教師の矯正心が出てしまった。