指輪先生 & パック先生

指輪先生は、先週、タイへ帰られた。理由は資料収集。だが、ご家族やタイ料理が恋しくなったことも大いに関係していると思われる。日本に戻って来られるのは12月の第3週目と聞いている。
 パック先生も11月23日からフランスの病院へ研修に行かれる。二人の先生がいない間は別のタイ人講師に頑張ってもらおう。
 ところで、先週、指輪先生がパック先生と一緒に撮った写真をラインで送って来られた。
 “That is smll world. Today some Japanese people introduce him to me. We met each other so often at the school, but never talk until today. We share about the idea to do elderly research in Thailand”
 二人の先生が泰日文化倶楽部で一度も会話をしたことが無いということ自体が私には不思議でならなかった。彼らを紹介した日本人は泰日文化倶楽部のことは全くご存知ない。

炉開き

 今日は私が所属している茶道教室で「炉開き」が行われる。茶道の世界では正月に相当すると聞いて、緊張が走る。
 「炉開き」では、夏の間使っていた風炉から炉に切り替わる。そして、八十八夜に摘んで茶壷にしまっていた新茶の封を切るならわしだそうだ。
 いずれにせよ、日常生活においても切り替えは必要である。衣更えもその一つだ。いつもまにか惰性に陥っている自分に喝!
 先週、私は茶道講師に訊いてみた。
 「現代の男性は何のために茶道を習っていますか?」
 戦国時代の武将であれば精神統一のためであったと思うが、今は戦場に出向いて行くわけでもない。茶道講師はこう答えられた。
 「茶道は総合芸術ですから、陶器や書に関心を持ったり、あるいはその他、いろいろな文化や歴史に関心を向けておられると思います」
 芸の道はお金も時間もかかる。自分の身の丈にあった範囲内で、地道に続けていくしかない。

今日の宿題

泰日文化倶楽部の「タイ語上級 土曜日12:45」のクラスは、この1年間、随筆や漫画を翻訳する勉強をしている。後輩の皆さんも頑張って翻訳に挑戦してみよう!
 以下の文章は太宰治の「故郷」(『走れメロス』新潮文庫所収)から引用したものである。家族がたくさん出て来るが、初級から中級クラスの生徒達には単語の復習になっていいと思う。
 「北さんと中畑さんとが、そろって三鷹の陋屋へ訪ねて来られた。そうして、故郷の母が重態だという事を言って聞かせた。五、六年のうちには、このような知らせを必ず耳にするであろうと、内心、予期していた事であったが、こんなに早く来るとは思わなかった。昨年の夏、北さんに連れられてほとんど十年振りの故郷の生家を訪れ、その時、長兄は不在であったが、次兄の英治さんや嫂や甥や姪、また祖母、母、みんなに逢う事が出来て、当時六十九歳の母は、ひどく老衰していて、歩く足もとさえ危なかしく見えたけれども、決して病人ではなかった」

語学を学ぶ力

今日は立冬。学習院大学正門にある桜の木の葉は緑と黄が半々になった。そして、たくさん落ち始めた。今から少しずつ2019年の総括を始めると、年末が楽になると思う。
 ちなみに、タイ語の学力の進捗状況を自分なりに把握し、来年に備えてみてはどうだろう。
 先月、泰日文化倶楽部が始まって以来、とても優秀な生徒さんが個人レッスンを受けに来たことをこのブログで書いたが、先週、第6回目にして、タイ語の構造を理解された。発音は抜群。タイ人講師達も目を丸くしてうなった。私は彼に言った。
 「自習ができる学力をお持ちです。今日で卒業なさってください!」
 彼は泰日文化倶楽部でわずか12時間しか勉強していない。だが、彼はギリシャ語やラテン語の素養を有し、フランス語、イタリア語、英語、中国語、広東語がわかる。語学を学ぶ迫力がすごかった。

縄文のまほろば

 先月、青森の三内丸山遺跡へ行った時、「縄文のまほろば」という名前がついたお茶を試飲した。売り子であるおばさんが、「このお茶を飲めば、百歳まで長生きしますよ」と言ったからだ。アワ、ヒエ、ソバがミックスされたそのお茶から郷愁をさそう香りがしたので、買ってみることにした。
 そして、朝夕めっきり冷え込んで来た昨今、そのお茶がますます美味しく感じられるようになった。毎日飲んでいれば、数分ずつ寿命がのびるかもしれない気がしてきた。
 ところで、「まほろば」という単語についてネットで調べてみた。
「素晴らしい場所」、「住みやすい場所」を意味し、美しい日本の国土とそこに住む人々の心をたたえた古語です。「物事が完全であること」などの意味がある「まほ(真秀)」に場所を意味する接尾語「ら」がついて「まほら」となったものが転じて、「まほろば」や「まほらま」といった言葉になったとされています。
 とても落ち着く響きをもつ言葉だ。現代の日本、そして、これからの日本は、はたして<まほろば>で有り得るか?

มือ(手)というタイ語を使った表現

昨日、「タイ語中級 火曜日10:30」のクラスで、テキストの中に、[ร่วมมือ 協力する]という表現が出て来た。そこで、มิอ(手)を使ったタイ語をいくつか列挙し、生徒達にすぐ覚えてもらった。
 参考までに、以下の文章をタイ語に訳してみよう。

(1)握手する(จับมือ)かしないかは、あなたの自由だ。
(2)満場一致で、皆、盛大なる拍手をした(ตบมือ)。
(3)首里城の再建にご協力(ร่วมมือ)ください。
(4)プロ(มืออาชีพ)のサッカー選手になるにはどうすればいいですか?
(5)あなたが書いた筆跡(ลายมือ)はとても美しいですね。
(6)右手の指紋(ลายนิ้วมือ)は明瞭だが、左手のほうはぼやけている。
(7)ヒットマン(มือปืน)という職業はなくならない。
(8)あなたは携帯(มือถือ)を何年で買い替えますか?
(9)郵便局はまっすぐ行った先の左手(ซ้ายมือ)に在ります。

大阪の男性 vs 東京の男性

 先日、タイ女性に会う機会が有った。彼女は関西ばかり観光しているようであった。東京に来たのは今回が初めてらしい。そこで、私は興味本位で次なる質問をぶつけてみた。タイ語に訳してみてください。

私: 「大阪の街を歩いていて、大阪の男性から受ける印象は?」
 タイ女性: 「大阪の男性は体が太くて、肌が黒い」
私: 「では東京の男性は?」
 タイ女性:  「女っぽいです」
私:  「日本料理は何が好きですか?」
 タイ女性:  「焼肉とラーメン」

それを聞いて、関西風うどん、たこ焼き、そして、お好み焼きの話をするのはやめにした。

若いミャンマー女性

 昨日の昼、山手線に乗ると、近くにいる若い女性が携帯電話で友達に電話をかけ始めた。私は彼女の一語を聞いただけで、ミャンマー人であることがわかった。何故ならば、かつて泰日文化倶楽部でミャンマー語を開講していたことがあるので、ミャンマー語が醸し出す雰囲気だけはピンとくる。
 私は彼女に向かって、「電話はだめよ」という仕草をした。すると、彼女はすぐにやめた。そこで、私は高田馬場駅で下車する寸前、彼女に「ミャンマー語で、<ありがとう>というのはどういうの?」と尋ねた。理由は、彼女が素直に私の忠告を聞いてくれたから、私の気持ちを表したかったからである。
 彼女はにこにこしながら、「チェーズティンバーデー」と教えてくれた。
 習ったことがあるのに、使わないから忘れていた。私の発音を聞いて、彼女はにっこり。我々はミャンマー語で「タッター(=バイバイという意味)と言って、仲良く別れた。
 東南アジアから来た若者には日本のルールを守ってほしい。だから、私はこれからも彼らに明るく注意していきたい。
 

布団干し

一昨日と昨日は好天に恵まれた。布団を干す。ただし、私の住んでいるマンションはベランダに布団を干してはいけないという決まりが有るので、外部から見えないようにして干す。庭付きの一戸建てに住んでいれば、自由に布団を干せるので、この点だけは全くもって不自由である。
 いずれにせよ、太陽光線を浴びた布団は気持ちがいい。そして、何ともいえない良い香りがする。自然の恵みであると、少々、大げさに喜んでみる。鼻がつまっていればわからない。匂いがわかるということは、健康そのものであるということ。これまた感謝である。
 
小さな宿題:寝具に関するタイ語を10語、列挙しなさい。