眠っているタイ語を起こそう!

先月、仕事先でお会いした男性が、少しだけタイ語を発音したので、タイ語を習った時期を尋ねると、「20年前です」と答えた。今でも覚えている単語を言ってもらうと、「こんにちは」、「ありがとう」、「ダメ」だけであった。謙遜して言っているのかと思ったが、どうやら本当にすっかり忘れてしまったらしい。
 先日、元生徒達と新宿のタイ料理店「モモタイ」へ行った時も、彼らの発音がかなり落ちていることにがっかりした。「旅行で行った時に通じればいいんです」と彼ら。私はあえて反論しなかった。
 昨日、「モモタイ」でバイトをしているM子さんが個人レッスンを受けに来られた。私はまず彼女の単語力をチェックした。彼女は「こんにちは」と「ありがとう」しか知らないと言った。だが、私は彼女の中に眠っているであろうタイ語を引き出したところ、次から次に出て来た。90分のうちに、30語ばかり引き出すことに成功。だが、いかんせん、メニューに書かれたカタカナ・タイ語であった。それを磨いてあげるのが私の仕事である。