文学散歩

 昨日、三鷹へ仕事に行った。仕事は午前中で終了。そこで、午後は文学散歩と決め込んだ。
 「太宰治文学サロン」は初めての訪問であった。ゆっくりと時間をかけて全ての展示物を読んでいると、係員の女性が「他にもいろいろと行かれましたか?」と尋ねてきた。
 私は答えた。「私は45年前から三鷹のアジア・アフリカ語学院に教えに来ていますから、このあたりのことはよく知っています。しかし、この文学サロンのことは気がつきませんでした」
 その後、太宰治が心中した玉川上水沿いを歩き、骨董店にも寄った。今回はどうしても「山本有三記念館」に寄ってみたかった。邸内に入ると、初老の男性とすれちがった。文学的に言うならば、ここからロマンスが始まることになるのであるが…….。
 戦時中、進駐軍に撤収されていた和洋折衷の館は実に荘厳であった。庭も手入れが行き届いていた。庭のベンチに座って館を眺めると、タイ王国大使館の公邸と雰囲気が似ていた。