瀬音の道

 今日3月11日は東日本大震災から丸8年。テレビ情報は間接的であり、それをもとに意見を言うのはいけないから控えるが、この天災・人災に対して、私は私なりにいつも考え続けている。そして、被災された人々の生き方から教えられるものが多い。
 84歳の女性がテレビの取材に応じて、「自分の家を建てたい」と意欲的に語っていた。すごいパワーだ。しかし、生き甲斐を失って鬱になっている人も多い。明確に言えること、それは若者達の明るさ。彼らはしっかりと未来をみすえている。
 『野鳥』(日本野鳥の会発行 2019年2月~3月号)の中の「うたウォッチング」欄に、宮城県在住の中村暎枝さんの短歌が入選していた。
 雨誘う あかしょうびんの 声遠く 瀬音の道を 一人たどりき
 中村さんが何歳であるのかはわからないが、静かな、そして、内省的な歌であることよ。