新しい習い事

昨日、着付け教室へ行った。昨年2月から始めて第20回目であった。センスのいい女性であれば、そんなに習わなくても、あとは自分でパッパと着られるようになるというのに…….。
 ところが、私は一度習い始めるとすぐにはやめない。何もわからないまま、中途半端でやめるのは教師に失礼だ。教える側には蓄積された知識がお有りだからである。
 着付けに関していえば、少しずつわかるようになった。すると、先生はさらに細かな注意をしてくださる。それが有難い。何故ならば、さらなる奥深い色彩世界に入っていくことができ、和の美を覚えるからである。
 昨日、着付けが終わり、レジで稽古代を支払おうとすると、一人の中年女性が不安そうな表情で店主と話をしていた。着付け教室に入会したいらしい。私は心の中で彼女に言った。「お始めになられたほうがいいですよ。時は金なり!」