億劫

 昨日、雪の情報が有ったため、私は教室へ行くことをやめて家にいることにした。とはいえ、宅急便を送る必要があったので近くのコンビニまで出かけた。底冷えがする寒さであった。なにをするにも億劫。
 ところで、「億劫」とは? ものすごい漢字をあてはめるので、ネット(語源由来辞典)で調べてみた。
 「億劫は元仏教語で、非常に長い時間を表した。億劫の<劫>はサンスクリット語で[kalpa]の音写で、古代インドで最長の時間の単位。<中略> 一劫の一億倍が億劫で、考えられないほど長い時間を表す。そこから、億劫は、{時間が長くかかるためやりきれない}という意味や、計り知れない時間がかかることは容易ではなく面倒に感じることから、{面倒臭い}の意味で用いられるようになった。
 億劫の読みは[おくこう]であったが、促音化して[おっこう]となり、[おっくう]となった」
 タイ語に โกฏิ(koot)という単語がある。『タイ日辞典』(冨田竹次郎)によれば、「(S.P. 極点。頂点)一千万(文学的単位で実用単位ではない)」と書かれているが、これも「劫」につながるものである。