友人と水彩画

昨日、中学時代の友人に電話をした。「吉川さんが年賀状をやめたことは知っていますが、私はどうしても出したいの」という賀状を頂いたので、声の便りをしてみた。
 開口一番、彼女は言った。「私、今年、年女なの。母もよ」
 ということは、お母様は近々96歳におなりになる。一人暮らしを選び、歩いて2分のところに住む娘さんが運んで来られる食事を楽しみにしておられる。「老老介護なのよ」と彼女。でもその声は明るい。
 友人は水彩画を得意とする。プロ級である。「最近、描いてる?」と私が尋ねると、「描いてます。2ヶ所に習いに行ってます。ただし、1ヶ所は授業料が無いところ。絵っていうものは、やめたらだめなの。いつも描いてないと…….」
 それを聞いて、どんなことにも通じる話だと思った。やめたらおしまい。