鬱金の鉢巻き

 昨日、古本屋で本を4冊購入。年末年始に備えてのことである。そのうちの一冊は、『奇妙な色事典』(福田邦夫著 青娥書房刊 1993年)。目次を見ると、確かに奇妙な色名がわんさと並んでいる。
 例:いわぬいろ(謂はぬ色)、うつぶしいろ(空五倍子色)、かめのぞき(瓶覗)、きくじん(麹塵)、けんぽういろ(憲房色)、しごくいろ(至極色)、しろころし(白殺し)、のしめいろ(熨斗目色)、のろまいろ(鈍間色)、等々。
 いわぬいろ(謂わぬ色)の項目を読むと、これは、くちなしいろ(梔子色)を指すそうだ。江戸時代の駄洒落から命名されていることを知り、思わず苦笑。
 同じ項目の中に「鬱金の鉢巻き」という一節が有る。「鬱金はショウガ科の植物の根からとられる黄色の染料で、それで染めた鉢巻きを頭に締めれば、頭に黄がまわる、つまり、気がまわるというわけだ。忘年会の幹事は鬱金の鉢巻きにかぎる」
 今日からいよいよ師走。口害を防ぐために、「謂わぬ色=梔子色」の服を着よう! そして、気配りのために、鬱金色のマフラーを巻こう! それが難しいなら、カレーを食べて、胃の中を鬱金色(ターメリック色)にしよう!