検診車

 私の中学時代の友人は検診車関係の仕事をしている。一昨日、奥様(同じく私の同窓生)と久しぶりに電話で話をしたところ、次なる話を聞いた。
 3.11の東日本大震災の時、検診車派遣の要請を受けて香川県から相馬へ行った主人は廃墟と化した町を見て呆然としたと言ってました。しかし、先月の西日本豪雨災害の時、倉敷市真備町の被災地が泥だらけになっていて、相馬以上にショックを受けたと言ってました。
 それを聞いて私は思った。原発被害地の相馬は被害が見えない。反対に倉敷は被害状況が見えた。両者を比較することはできないし不謹慎でもあるから、コメントは差し控えるが、見えない被害はもうどうしようもない。茶道教室の仲間が相馬出身なので、今春、家を解体した話、そして、最低限の荷物を東京に持って来た話を聞いている。
 いずれにせよ、災害だけに特定せず、もっと大所高所に立って俯瞰すれば、見えないものの恐怖は至る所に蔓延している。