着物の着付け

茶道を始めたのが2年前。最初の半年間は洋服で済ませていたが、やはり茶道には着物ということで、45年前の着物を引っぱり出して着るようになった。だが、自分で帯を結ぶことができず、いつも誰かに結んでもらっている。誰かにやってもらうということは実に楽チンなことではあるが、いつまで経っても帯が結べない。
 そんな自分がいやになり、今週から近所の呉服屋さんへ着付けを習いに行き始めた。去年、105歳で他界されたあの日野原先生の「毎年、新しいことを始めることにしている」というモットーにならってだ。
 着付けの指導者は3段階に分けて教えた。まず第一段階は、私の手を取りながら帯を結んでいった。先生の手の感触がびしびしと伝わってきた。第ニ段階は、マネキンのボディーを使って、お太鼓の作り方を後部から見せてくださった。そして、第三段階は、「ご自分で全部やってごらんなさい」であった。恐る恐るやってみると、先生は「うまくできてますよ」と褒めることを忘れなかった。いい気分にさせることも、指導者の機転である。
(お知らせ=2月1日から3日まで、地方へ行くためブログはお休みします。)