王宮前広場へ(13)

 ニタット先生は私のために、ラーマ9世を特集した本『ธ ประทับในใจชนตราบนิรันดร์ 大君よ 我らの心の中に永遠におわす』と、雑誌『๓๑วัน วันแห่งรักและภักดี 31 DAYS OF LOVE AND LOYALITY 愛と忠誠の31日』、及び、デーリーニュース紙の特別号『สู่ฟ้าสรวงสวรรค์ 天国へ』を、「とてもいい本ですよ」と言ってお土産にくださった。
 ページをめくっていくと、国王の白象が8頭、エメラルド寺院に安置されていた御棺に向かって、恭しく平伏しているのがとても印象的であった。
 私はお粥を食べている時に、ニタット先生の奥様であるプリンセスに尋ねてみた。「御葬儀に参列された時、どのような感情をお持ちになられましたか?」
 すると彼女はこう答えた。「特に何も感じませんでした。けれども、こうして食事をしている時に国王をいつも思い出します」
 それを聞いて私は思った。ラーマ9世は本当にタイ国民の心の中に生きておられる、と。