王宮前広場へ(1)

 12月8日0時20分、羽田空港からタイ航空TG661便でバンコクへ飛んだ。到着時間は午前5時15分。スワンナプーム空港では車椅子を用意してもらっていたので、入国に要した時間はわずかに10分。泰日文化倶楽部の元先生が手配してくださっていた運転手のバナナ君との待ち合わせ時間は6時半。イスに座ってのんびりと待った。
 初対面のバナナ君はすぐにわかった。いつもお世話になっていた運転手のジャスミンさんは定年で郷里に帰ったことは知っていたが、バナナ君はそのジャスミンさんの甥であることがわかり、すぐに打ち解けた。「伯父はスコータイで豚を飼っています」と聞いて、のんびりとした光景が浮かんだ。
 高速を飛ばして王宮前広場へ向かった。民主記念塔までやって来ると、ラーマ9世の御写真が黄色い花が咲く中央分離帯に20メートル間隔で置かれており、以前と全く変わりがなかった。やがて王宮前広場へ出ると、御火葬殿の尖塔が視界に入った。時計を見ると、丁度午前8時。国歌斉唱の時間であった。