劣化する毛糸

 編物教室へ通って10年が経過した。通うペースもしっかりと板についている。突然の仕事や用事が入らない限りは、リラックスした気分で編物の先生のお宅にうかがう。
 今年の2月から編みだしたベストが、先日、最高の出来栄えで編み上がった。そこへ知人の来訪。思わず彼女にプレゼントした。また編めば作品はいくらでもできるから….。
 ところで、私のところに毛糸がいっぱいたまっている話を編物の先生に言うと、「早く使ったほうがいいですよ。毛糸は長く置いておくと、いつのまにか劣化しますから」と言われた。いけない。安売りの時に買っておいた毛糸が段ボール箱2箱に入ったままだ。
 「置いておくだけで劣化する」という話は他のものにも通用する。使うのがもったいない。そう思って箱の中に眠らせたままにしておくのは、結局のところ、もったいない結末になる。大いに活用して、その品々に息をさせ、存在価値を認めてあげることが大切なのである。