機内で待った経験

 離陸が1時間以上も遅れているためイライラし始めた乗客達(ผู้โดยสาร)を見て、その時にたまたま乗り合わせていた歌手の松山千春さんがCAからマイクを借りて歌を歌って聞かせたというニュースが報じられている。ことはそれで治まったからよかったが、一般の人がマイクを借りることは果たして可能なのであろうか?
 私は10数年前にローマへ行った時、帰路、機内で5時間59分、待たされた。タイ航空であった。飲み物もお菓子も何も出て来ない。その間、1時間ごとにアナウンスが有った。1回目:「機体不良のため、出発が遅れます」 2回目:「整備士が見つかりません」 3回目:「整備士は見つかりましたが、部品が有りません」 4回目:「部品は調達できましたが、サイズが合いません」 5回目:やっとサイズが合う部品が届きました。これから直します」
 聞いているうちに馬鹿馬鹿しくなった。海外保険の約款を丁寧に読みながら、離陸が6時間遅れると飛行機代が戻って来るのを知り、それを期待することにした。しかし、残念ながら5時間59分で機体は動き出した。待っている間、機内は静かであった。タイ人達は待つことを知っている。