青森旅情(16)

 昨日、東武伊勢崎線の西新井へ行った。仕事はすぐに終わったので、午前11時半過ぎ、春日部方面から来た急行電車に乗って北千住まで行き、日比谷線に乗り換えた。土曜日なのに、西新井から北千住までは超満員。普段の山手線の通勤時間帯以上の混み具合にびっくり。中年男性の背中と私の背中がピッタリとくっつき、彼の汗と体温が伝わって来て気持ちが悪かった。
 ひるがえって、八戸市内を走るバスの話をしよう。中心街から本八戸までバスに乗った時のことだ。私の乗ったバスが本八戸駅で停車しなかった。JRの駅を素通りするバスに驚いた私は運転手に向って言った。「あのー、駅で降りたかったのですが」 すると、運転手は「お客さん、ボタンで知らせないからですよ」と怒った。
 よくよくバスの中を見渡すと、乗客は私一人であった。東京だと、誰かが先にボタンを押すから、いつもそれに甘えていた。 それにしても、乗っている客もいなければ、バスに乗り込んで来る客もいない。道理で時代遅れの型をしたバスが走っているわけだ。