青森旅情(15)

 昨日の午後3時過ぎ、あまりにも暑いので、目白駅近くに在る地下の喫茶店に潜り、新聞を読んだ。すると、父親と小学校6年生の女の子がやって来て、私の背後の席で話し始めた。
 「修学旅行で青森へ行くことになったの。これまでは京都だったのに….。青森、行きたくない。見るところ無いもん。ああ、京都へ行きたい」と女の子が言った。それを聞きながら、残念だなあと思った。青森のイメージが悪すぎる。
 「青森は青い森がいっぱいで空気が美味しいのよ。京都へはご両親とゆっくり行くといいでしょう。思い出の修学旅行は友達と青森の自然に触れてらっしゃい」と、私は心の中で彼女に言った。
 そういう私も青森のことをほとんど知らなかった。しかし、今回の旅行で一生分のさくらんぼを毎日食べながら、そして、新鮮な魚を直接、市場で買いながら、青森の地元の魅力に惹かれて行った。