日中ハーフのマッサージ師

昨日、私を担当したマッサージ師は、私にとって2回目であった。彼は私のことを覚えていたため、積極的に話しかけてきた。日本語には全く破綻がなかった。日本人だと思えば、それで通る。しかし、私は訊かずにおられなかった。「失礼ですが、あなたは中国人?」
 彼は答えた。「父が中国人で母が日本人です。10歳までは吉林省でいました。その後、日本に来ました」
 それを聞いて、納得。だが、私はふと思った。彼の日本語は完璧、そして、容貌も日本人なのに、何故、中国人の雰囲気が感じられるのか。
 それは、彼が話す日本語が丁寧すぎること、そして、いささか迫力に欠けていることであった。客商売なので、そのため、丁寧な態度になっていることは当然とはいえ、やはり日本人とは違っていた。
 今日のひとこと。それは、文法も単語も正しくても、自信と迫力を持って話さなければ、その国の国民にはかなわない。