箱根一泊旅行(復路)

 箱根一泊旅行は私の「古稀と大学退職祝い」という名目で兄一家が企画してくれたものだが、大変に思い出深きものとなった。
 復路は急ぐ旅でもないので、ロマンスカーには乗らないで箱根湯本から新松田までは各駅、そして新松田から新宿までは快速急行で帰って来た。各駅に乗っている時、欧米人観光客達が大声で落ち着かなさそうにしゃべっていた。そして、ついに私に向かって、「英語、話せますか?」と尋ねて来た。彼らは新宿までの行き方がわからなかったようなので、私は新松田で急行に乗り換えるよう教えてあげた。彼らはイスラエルから来た3組の60代夫婦であった。
 その後、1時間30分、1組の夫婦と新宿までずっと英語でしゃべった。話した内容は、1)ご主人は今年の9月に引退する銀行マン。2)空軍勤務であった奥さんは当時、実に可愛かったこと。3)これまで百万回以上、奥さんに愛してると言ったこと。4)初めての日本旅行で、日本人が礼儀正しいこと、等々を話してくれた。
 だが、最後にこう言われた。「日本の若者達、どうして英語が話せないの?」