錆鼠の着物

 昨日、高田馬場駅で着物姿の女性をたくさん見かけた。泰日文化倶楽部の前を通って10分ほど西に向かって進むと、早稲田通りから少し入ったところに茶道会館がある。彼女達はお茶会に出席するため、友人達と高田馬場駅で待ち合わせをしていたわけである。
 私も「タイ語上級 日曜日11:30」の授業を済ませた後、自分が所属するお茶の稽古場へと向かった。茶道講師は黒地の泥大島を、そして、73歳の生徒は家紋の入った錆鼠色の着物を着ておられた。春が来るというのに、黒色の色調? 
 錆鼠色の女性が口を開いた。「この着物は年に2回しか着ません。春分と秋分のお彼岸に着ることにしています」
 それを聞いて、「なるほど、お彼岸だから黒っぽい着物を着て、故人を偲ぶんだなあ」と納得。
 すると、茶道講師が補足した。「3月27日に利休忌があります。だから、皆さん、地味目な色の着物を着るのよ」