近所のフランス料理店

昨晩、茶道講師と一緒に近所のフランス料理店へ行った。その店には以前にも行ったことがあるが、まだ2回しか行っていないので、オーナー・シェフは私のことは覚えているよしもない。茶道講師は常連。そのため、食後、オーナー・シェフと親しく話を始めた。私は横でなるほどなあと思いながら聞いているだけであった。
 「全部、一人でやっています。人を雇うと、その人が失敗した分、余計にロスが生じます。何故ならば、最初からまた作り直しをしなければなりませんから。そして、その人の給料を捻出するために、ダブルで働かなくてはなりません。叱ると、むくれるし。すぐにやめていくのであれば、最初から雇わないほうがいいです」
 オーナー・シェフの苦労は痛いほどよくわかる。「40歳でこの店をオープンしました。満6周年を迎えたばかりです。あと20年、66歳までやるつもりです。特別な宣伝はしません。少しずつお客さんが増えればそれでいいです」