哀悼のタイ王国(42)

 プミポン国王はローザンヌ大学を卒業しておられる。そこで僧侶達と一緒にそのローザンヌ大学を見てまわることにしたが、当時とは異なり、現在は図書館になっていた。大学自体は、手狭なため、もっと広い場所に移っていた。だが、私は国王が上がり下りした階段を、実際に昇降し、そして、館内の空気を味わうだけで満足した。
 その後、スイスにあるお寺が所有しているワゴンでレマン湖畔へ移動した。道路一本隔てた広い敷地にはタイのサーラー(ศาลา)が有った。本来であれば、プミポン国王ゆかりの地として、そこにタイの寺院を建てたかったそうだが、当局の反対にあって、サーラーのみとなった。ちょうど上野動物園の中に建てられているサーラーと同じ規模である。
 そのあたりには、FIFAの本部やオリンピック委員会の本部が有った。幼少時、国王の散歩コースだったと思われる。
 レマン湖畔には、あの偉大なる喜劇俳優であるチャップリン(1889-1977)の銅像が立っていた。彼も国王と同じく88歳で亡くなっている。