国王崩御

 プミポン国王崩御。ついにその日が……..。数日前から御容体が芳しくないということが発表されていたので、昨日は一日中、気が気でなかった。
 崩御に関するNHKの報道は短いものであった。タイに関心が無い日本人には一つのニュースでしかなかったことであろう。しかし、タイが大好きな日本人は受け止め方が違う。皆それぞれの心の中で、プミポン国王の偉大さに敬意を表したに相違ない。
 私が翻訳した『王朝四代記』は、1889年から1946年までの間に起きた事象(近現代史)を横糸に、そして、一人の女性の一生を縦糸に織り込んだ物語である。物語の最後は、ラーマ8世が崩御されて悲しみにくれる中、ラーマ9世が新しい御代を切り開いて行くであろう希望で終わっている。その御代は70年も続いた。そして、2016年10月13日午後3時52分、静かに終焉を迎えた。