沖縄の方言の表記

 朝日新聞夕刊(9月21日)の第一面に、「沖縄の方言 どう発音。 継承へ音声録音・辞典作り」という記事が有った。
 沖縄県多良間村の表示板や道標には、一般の日本人が発音できない音がカタカナで書かれたまま残っているそうである。たとえば、カタカナの「イ」や「リ」の右上に「○」がついたもの。実際の音を聞いてみないとわからないが、「イ+○」は、もしかしたら、タイ語の「yi」かもしれない。「リ+○」は、記事によると、英語の「L」に似ているそうだ。となると、沖縄の人々は、昔から、「L」と「R」の違いができたのであろう。
 いずれにせよ、過去において、言語学者達が沖縄の方言を残そうと思ったが、いずれのカタカナ表記を採用するかで、意見が一致せず頓挫してしまったそうだ。今のままでは沖縄の方言が消えて行く。話せる人からはやく録音採取をしておかなければならない。
 方言をカタカナ表記化しても、所詮、それは気休めであって、本当の音は再現されない。とにもかくにも、耳で覚え、何度も話してみるに限る。土着が持つ言霊(ことだま)に近づくのは容易なことではないのだ。