熊野筆

 去年の夏、浅草を歩いていると、広島県産の「化粧用熊野筆」を売っている店を見つけた。すばらしい製品であることは、2011年に内閣府から<なでしこJAPAN>に国民栄誉賞の副賞として渡されたことで分かっていたが、とても買える値段ではないと思ってあきらめた。
 そして、去年10月と12月、広島へ連続して行った時、泊まったホテルのロビーに飾ってある「熊野筆」を見て、ああ、欲しいと思ったが、販売店を探す時間がなかった。
 先月、結婚式に行った時、引出物として頂いたカタログをパラパラめくっていると、「熊野筆」が有った! すかさずそれを選んだ。そして、5日前に配送されて来た。1947年から製作されているということは、私とほぼ同い年だ。
 「この筆を使うと、ものすごく美人になりますよ!」と言ったのは浅草の店主だ。頑張って使っているが、なかなか美人にならない。いつか、そのうち、きっと、きっと。
 いずれにせよ、何かを念じていると、それが必ず実現する! このことが私には嬉しかった。