神父修行中のT君

 2013年4月から2015年3月までの2年間、タイ語を履修したT君は、最後の期末試験後、私に次のように言った。
 「4月から神父になるために1年間、修行をします。外界との接触を絶って、教会の施設に籠ります。メールも手紙も一切、禁止です」
 それを聞いた時、彼の信念の強さが本物であると思った。
 メールやラインで簡単に連絡できる昨今、他者の時間を奪っていることになり、かつ、自分の時間を失っていることにもなる。昔の歌謡曲を聞いていると、「三日遅れの便りを乗せて~」とかいう歌詞が有るが、もうなんだか聞いていられない。いつも連絡を取り合っていると、数年ぶりに会っても、懐かしさがわかなくなった。
 T君のように外界との関係を絶つことは不可能だが、そういう気持ちだけはどこかに持ち、もっと精神を統一しなければならない。