5歳の坊や と 英語

 3日ほど前、テレビで、沖縄に住む5歳の坊やが嫌いな英語を話すようになったいきさつを取り上げていたので、興味を持って見た。
 坊やの父親はアメリカ人で海兵隊。母は日本人。坊やは日本の幼稚園に通っているので日本語で教育を受けている。家でも日本語しか話さず、そのため日本語ができない父親が心の交流ができないということで、とても残念がっている。坊やには兄がいて、兄から英語の単語を教えてもらっているが、根っから英語が好きではなさそうであった。
 ところが、父親がアメリカへ本帰国することになり、坊やはいやいや沖縄を離れることになった。帰国前の2ヶ月は米軍の幼稚園に移って英語の世界へ。
 テレビ局は坊やがアメリカでどのように暮らしているかを離日後、2ヶ月を経て取材に行くと、坊やはもう完全に英語使いになっていた。
 周囲が英語の環境だ。日本語は一切、聞こえてこない。甘えている場合ではなくなった。英語をしゃべるしかないのである。
 語学は環境だ。つくづくそう思う。今度は、母親が淋しい思いをし始めた。坊やとの意思疎通がだんだん遠ざかり始めたからだ。