歩き始めた坊や

 昨日はとても良い天気であった。朝、仕事に出かける途中、保母さん(พี่เลี้ยง)が一人の坊や(เด็กชาย)を連れて散歩(เดินเล่น)していた。ところが、坊やは歩くのがいやなのか、道路に(บนถนน)坐り込んでしまっている。だっこしてもらいたいのであろう。2メートル歩くと、また座り込む。
 「何歳ですか?」と、私がたずねると、保母さんは「1才になったばかりです」と答えた。
 坊やは彼のこれからの長い人生の中で、路上デビューしたばかり。
 「ガンバレ、ガンバレ」と私がエールを送ると、坊やは歩き始めた。
 おお、私の激励に応えてくれたではないか。
 しかし、振り返ると、10メートル先でまた座り込んでいた。保母さんはだっこしない。だから、坊やはまた2メートル歩く。
 坊やの人生は自分のもの。自分で歩くしかない。