縁起菓子 杓子せんべい

広島に親戚がおられる生徒さんから、時々、広島のお菓子を頂戴する。広島といえば、定番は紅葉まんじゅう。だが、今月初めにおすそわけされたのは、「縁起菓子 杓子せんべい」という宮島のお菓子であった。
 7センチほどの杓子型せんべいを一個は机の傍に置き、一個は鞄にしのばせて歩いていると、いやあもう、いろいろなこと、すなわち、いろいろな縁起に遭遇し、驚きに驚いている。
 グーグル辞書で「縁起」の意味を調べると、「サンスクリットのpratitya-samupada の漢訳で仏教用語であるが、本来、<精神的な働きを含む一切のものは、種々の原因や縁によって生起する>という意味で、仏教の中心思想のひとつであった」と書いている。
 不思議なことは日々、様々あるが、泰日文化倶楽部に限ってその一例を挙げると、あまり多くは無い姓の女性が9月いっぱいで休学された。すると、今月に入って全く同じ姓の女性が見学に来られ、入会の意思を示された。あら、不思議。
 昨日の朝、Yさんの就職が決まり喜んでいると、夜には、Hさんから失職したと聞かされた。
 出ると入る。入ると出る。考えてみれば、人生はこの繰り返しかもしれない。