トイレ修理のおじさん

 一昨日、707号教室のトイレが故障した。トイレ修理のおじさんに電話をすると、昨日の午後、やって来てくださった。このおじさんは飄々として優しい方である。
 教室に現れるや否や、「10年前でしたかね」とおっしゃったので、「そんなことありません。5年前でしょう」と、私。いずれにせよ、歳月が経つのは早い。
 「この型の部品、果たしてあるかなあ?」と言われて、ドッキリ。31年前の便器だから、部品調達が心配になってきた。おじさんがどこかから探して来ることを祈るのみである。
 ついでに、806号教室のトイレも診てもらった。何故ならば、チョロチョロと水が流れっぱなしであるからだ。
 おじさんはタンクのふたをあけてから、わたしに訊いた。「カビ取りか、漂白剤、ありますか?」 
 カビ取りをシュウシュウ吹き付け、歯ブラシでこすると、タンクがきれいになった。
 「ちょっとしたカビが、いたずらをするんですよ」、とおじさん。
 都内のマンションのトイレを直しているおじさんは、まるで天職を得たかのごとく、毎日、飛び回っておられる。